今回は23awにスタートするドメスティックブランドをご紹介します!
すでに認知が広まっているブランドやまだまだこれからのブランドがあるので
気になるブランドを是非チェックしてみて下さい!
こんな方は他の記事もみてください!
・新しいブランド気になる方
・ブランド情報を知りたい方
Nonnotte
AUBETTのデザイナーを退任した杉原淳史が23awに新しく立ち上げたブランドです。
文化服装学院を卒業した後はパリに留学し、”Yves Saint Laurent”(現:Saint Laurent)で
モデリストとしてメンズとウィメンズのデザインやパターンなどを担当しました。
帰国後は小野メリヤスに入社し、その後”smooth day”(スムースデイ)や”AUBETT”でデザインを務めるなどの経歴を持っています。
杉原氏が今、この瞬間一番「着たい」という思いと、世界で生きる人々が行う「営み」という行為の美しさ、敬意に突き動かされ、洋服を製作しているそうです。
日本の職人さんと対話しながら素材を1から、時には0から作っているそうです。
ドレーピングという立体裁断の技法を用いて生み出されるシルエットとこれまでに培い、進化してきた素材づくりのクオリティは、服好きであれば一度は目を通しておきたいレベルです!
ファッション雑誌でみましたが
「他の生地を使う理由がない。日本の生地は世界一。もっと誇って良い」
と言った発言がありました。
素材や縫製を強みにするブランドは増え
実際、私もこのブランドは素材のここが良いなど紹介していますが、日本の素材を使えばある程度は良くなります。
インフルエンサーがつくったブランドでも良い生地使えば
それなりのものは作れます。
ただ、これまで「日本の生地を使う日常着」を作るブランドを経験していた分
- カジュアルな洋服を高精度に仕上げるオリジナリティ
- 立体裁断とそれを活かす生地の作り込み
に関しては杉原氏が一歩抜き出ている様に感じました。
モードな視点を持ちながら日常着として成り立つ洋服からは、デザイナー、モデリストを経験したからこそのプライドみたいなものを感じました。
一見シンプルなシャツとデニムは、何万、何十万とありますが
デザイナーの芯が変わらず、ステップアップするごとに
進化しているので、より良いものを期待せずにはいられないブランドです。
業界からもすでに注目されているブランドで
これから絶対に名前が上がるのでチェックしておきましょう!
Nanoart
2020年3月、台東区のデザイナーズヴィレッジにアトリエを構える、ディレクター兼デザイナーの後藤凪と田中陸人ナノアットをスタートしました
ディレクター兼デザイナーの後藤凪
2017年名古屋モード学園ファッションデザイン学科を卒業し
Hanae Mori manuscrit(ハナエ モリ マニュスクリ)のデザイナー兼ディレクターでもある天津憂のアシスタントデザイナーとして活動していました。
その後、2020年3月ナノアット 2020年秋冬コレクションの発表を機に独立したそうです。
23awで初めてランウェイによるコレクションを発表し、その発想、実力にすでに業界から注目されています。
今シーズンは”芸術品と工業品の間”を目指し
中身がある服作りをしてきました。との発言の通り
デザインだけにフォーカスせず、しっかりと考えられたパターン、デザイン、仕様
洋服という工業品でありながらファッションという芸術品でもあるという思いがコレクションに反映されていました。
意味のないディテールなどは作らず、全てに何かしら「意味のあるデザイン」を作るブランドです。
ローマ神話の正義の女神ユースティティアから着想を得て、法服をデザインしたアイテムからスタートしたショーは、同じパターンではあるけど異なる素材やディテールを採用した対となったルックが順に登場しました。
どちらが良いか、どちらが優れているかの”洋服の価値”を観客に任せるコレクションは新鮮で面白かったです。
素材が違うものもあれば、パイピングの有無もあったりなど対となって発表するコレクションは過去にもありましたが、ここまでテーマをハッキリし、全てに意味を持たせれたのは、個人ブランドの強さなのかなと思いました。
BIBLIOTHERK
デザイナーハタリュウノスケが2022年3月、服飾大学を卒業したタイミングで、在学中に立ち上げたブランド「Ryunosuke Hata」から
「BIBLIOTHERK(ビブリオテーク)」に名前を変更し、本格始動しました。
ブランド名の「BIBLIOTHERK」とは、ドイツ語で図書館という意味です。正しいスペルは「BIBLIOTHEK」ですが、自分の名前の一部である「R」を入れることで、遊び心を溢れたブランド名にしています。
ドイツで過ごした高校時代に、ファッションに興味を持ちデザイナーを志したそうです。
当時、異国の図書館で読んだファッション関連の書籍が、現在のデザインコレクションの原点になっています。
卒業したばかりでまだ横の繋がりなどもなく、ビジネスでやっていくには不安があったハタ氏は
”sitateru CLOUD”
というアパレルデザイナーや企業が工場などとの関係を円滑に進めることができるプラットフォームを利用し、5型のアイテムをsitateru CLOUDで作成したそうで、個人ブランドながらなかなか面白いアイテムを作っていました。
他にもNTNやTENDER PERSON、ATHAなども、sitateru CLOUDを利用しているそうです。
アイテムはシャツ、フーディー、テーラードジャケット、パンツなど無難なものが多く、クリーンでミニマルな印象のブランドです。
新鋭ブランドの中でもまだ作りなどは甘い方かなと思います。
個人ブランドの可能性、工場との連携を円滑にできるプラットフォームの利用など
より今っぽい取り組みをしていて今後のブランド作りの新たな可能性を感じました。
まとめ
今回は3つの新鋭ブランドを紹介しましたが、どれも実際に見てみたい面白さがあったと思います。
すでに取り扱いが増えているブランド、これから取り扱うショップが多くなりそうなブランドなど
面白いブランドが多いので是非気になるブランドをチェックしてみて下さい!
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